被爆80年 被爆二世シンポジウムin広島

全国被爆二世団体連絡協議会 平野克博事務局長の報告より
2026年2月15日に「被爆80年 被爆二世シンポジウムin広島」を広島原爆資料館地下のメモリアルホールで開催しました。
今回のシンポジウムは、原爆被爆二世問題を国民の皆さんに広く知っていたただくこと。そして、被爆二世を被爆者援護法の中に位置付け、援護の対象にする運動を進めるという大きな目的で開催しました。
被爆80年ということで、2025年6月11日は東京の衆議院会館で、10月11日は長崎で、そして今回の広島という連続したとりくみでした。いずれも、全国被爆二世協と広島・長崎の二世団体、そして、原水禁中央と原水禁広島・原水禁長崎の組織の共催で行いました。
広島のシンポジウムでは、開会行事では崎山全国二世協会長の主催者挨拶で始まり、今回のシンポに駆けつけていただいた被爆者問題議員懇談会幹事長の森本真治参議院議員から、続いて同幹事の三上えり参議院議員より来賓のあいさつがありました。
シンポジウムでは、平野克博全国被爆二世協事務局長より、被爆二世の現状と思い、そして、これまでの国への被爆二世に対する援護のとりくみや、10年間にわたる「被爆二世の援護を求める集団訴訟」のとりくみなどの報告がありました。この間の裁判の不当性や被爆二世の健康不安や差別の問題についても訴えがありました。
続いて、集団訴訟の弁護団長でもある在間秀和弁護士からは、この集団訴訟の意義が語られました。その中で、「現在の裁判官の核問題に対する危機感のなさ」や「疑わしきは救済すべきという原則が欠如している」との報告がありました。
続いて振津かつみさんの報告では、親の受けた放射線の影響がその子どもにどう影響するのかということを解りやすく解説していただきました。現在、世界的には次世代への放射線の遺伝的影響は常識となっています。国連においても二世への影響は「植物や動物を用いた実験研究では、放射線は遺伝的影響を誘発できることは証明されている。ヒトはこの点に関して例外ではないであろう」ということが報告されました。
会場からも多くの質問や意見が出されました。「被爆三世への影響はないのだろうか」「隔世遺伝の考えは間違っていないのか」「遺伝的影響と差別の問題をどう考えるのか」などでした。一般の参加者の方も多く、被爆二世問題への関心の高さがうかがえました。
終わりに、金子哲夫原水禁共同議長よりご挨拶があり、「被爆二世問題は多くの国民の課題としなければならない。今後とも、共に頑張ってこの問題を解決したい」という力強いものでした。
参加者は、120人を超え、多くのマスコミの関心も得られました。実行委員会のみなさんのご苦労もあり、大きな成果を上げることができました。今後とも核廃絶・被爆二世のへの援護法適用に向け、皆さんとともにとりくみを進めていきたいと思います。


