2026年度がスタートしました。私も現場から離れて長くなりますが、いまだに4月を迎えると、新しいメンバーで新しい1年間を始める緊張感と言い知れぬ不安、息つく間もない毎日を思い出して、ブルっと身が震えます。子どもたちも大きな期待とともにドキドキしながら新年度を迎えたことでしょう。
この1年が子どもにとっても教職員にとっても、安心して存在できるものであることを、心から願います。

さて、最近、年休に関する相談が続けてありました。言うまでもなく年休は届出により成立し、管理職の承認は必要としません。しかしいまだに、校長の承認が必要だと言う、理由を聞く、その日はとるなと年休簿を突き返す等といったことが起きています。
組合で正しい情報を知ることは、あなたもあなたの仲間も助けます。
加えて大きいのは、組合は交渉によって今ある制度を変えていくこともできることです。今では当たり前の育休も、先輩たちが運動し、世の中を動かしてできました。また直近では、県内で府中市のみが学校敷地内への駐車に徴収されていた駐車場代が、長年にわたる交渉や議員連携により、この4月からなくなりました。

すぐには変わらないこともたくさんあります。でも、私たちは、おかしいことや困ったことは、組合で「変えていける」ことを実感しています。そして困っていた仲間が「救われた」姿に心の底から喜びを感じてきました。
私たちには、安心して働き、自分の人生を幸せに生きていく権利があります。それは、子どもたちのゆたかな学びに必ずつながります。

広教組はこの5月15日に80周年を迎えます。
広教組を考えるとき、私はいつもバトンが頭に浮かびます。教職員が人権を守られ尊厳をもって働くため、命のかたまりである子どもたちが自分らしく生きていくため、平和な社会をつくるため、真実を伝える自由な教育を守るため、お国のために死んで来いという教育を二度と繰り返さないため、先輩たちが連綿と積み重ねてきた長い歴史の「今」に私たちがいます。
自分が先輩からバトンを受け取ったように、私もそれをしっかり握り、より良いものにして次の世代に託したい。仲間の皆さん、今年度もともにがんばりましょう。

2026年5月1日
広教組執行委員長 頼信 直枝